読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

makistove315

まきすとーぶさいこー

失敗に対する恐怖心

失敗

歳を重ねるごとに、失敗の数が減っていく。

それは仕事でもプライベートでも同じだ。

 

あたりまえだな。

 

全く挑戦していないから。

 

今の自分の能力で、ミスなく十分にこなせると判断した案件のみ受ける。

 

プライベートに至っては、挑戦することなど皆無だ。

 

よし、失敗するぞ。と思って突撃していた新人の頃が懐かしい。あの頃は毎日張りがあって、意外にも良い結果がついてきていた。

 

いつの頃からか、成功体験を重ねるほど、失敗経験から遠ざかるほど、自分自身に対する評価が下がっていった。

 

結果が出ているにも関わらず、自分に満足出来ない。

 

しまいには、成功に対する喜びよりも、失敗に対する恐怖心のほうが強くなっていった。

 

成功した瞬間に、喜びよりも先に恐怖心がやってくるのだ。

 

 

・・・

 

 

消え去るやる気

今の自分に満足出来ないのはなぜか。自己分析した結果、さらに仕事で成果を出せば、違って見えるのでは?と思った頃があった。

数字にこだわり、さらなる成果を求めがむしゃらに働く。長時間労働は当然。帰宅後も家庭を顧みず、仕事のことを考え続ける。

 

しばらくそんな日々が続いた。

 

仕事に没頭すれば満足感で一杯になるはずだったが、結果は真逆だった。

 

自己評価は急降下した。

 

もはや、余力は一滴も残っていない。

 

 

・・・

 

 

このままではいけない

何とかしなければと打開策を模索するうちに、世の中には「頑張ることをやめた」という人が多く存在することを知った。

 

効率的に仕事をこなすために、ビジネス書を中心に読み漁ったが、いつしかそのような生き方に疑問を持つようになった。

 

 

ふと手に取った「減速して自由に生きる」という本に衝撃を受けた。

この本の著者は、池袋の「たまにはTSUKIでも眺めましょ」というオーガニックバーを経営している。

 

店の売上は1千万。

オーナーである著者の年収は300万程度らしい。

 

それを超えそうになると、働くのをやめるのだ。

儲けが多めに出ると、利益をお客さんに還元するのだ。

それでも店が繁盛し始めると、休日を増やすのだ。

現在は、土日月の週休三日だ。

 

衝撃を受けた。

 

自分はひたすら仕事の事を考え、子供と遊んでいる時でさえ仕事の事を考えていた。

 

最悪なことに、出産に立ち会っている瞬間までも仕事のことを考えていた。

 

 

本書の印象的な一文をひとつ。

 

 

「ある男は愛する女のために世界一高い山に登り 、世界一深い海に潜り 、世界一広い大陸も横断した 。しかし女は男から去っていった 。男が家に居なかったからだ 」

 

 

 自分の異常さを気付かせてくれたこの本には感謝しても仕切れない。

 

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)

減速して自由に生きる: ダウンシフターズ (ちくま文庫)