読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

makistove315

まきすとーぶさいこー

就職面接という茶番 〜尊敬する人編〜

尊敬する人は誰ですか?

 

就職面接で必ず聞く質問で、学生が本音を言わない質問の内のひとつだ。

 

あらかじめ模範答礼を頭に叩き込み、ロボットのように無難に答える。

その言葉には気持ちがこもっていないため、相手に響かない。

 

言葉に血が通っていない。魂が込められていない。

 

無難な学生に面接官は疲弊している。

 

 

 

 

茶番劇パート1

 面接官「あなたの尊敬する人は誰ですか?」

 

学生「はい。私が尊敬する人は父です。」

 

面「それは何故ですか?」

 

学生「はい。私の父は一つの会社を定年まで勤めました。時には苦労した事もあったと思いますが、家では愚痴を言う事もなく・・・

 

面「はい、ありがとうございました。」

 

 

 

茶番劇パート2

面「尊敬する人は誰ですか?」

学「ゼミの教授の〇〇です。」

面「なぜ?」

学「常にチャレンジ精神・・・。諦める事なく粘り・・・。」

面「わかりました。」

 

 

 

茶番劇パート3

面「尊敬する人は?」

学「孫正義さんです。」

面「なぜ?」

学「やはりITレボリューション以降、アーリーステージでレッド・オーシャンからディボースし、ブルーオーシャン・ストラテジー、いわゆるセオリー・オブ・コンストレインツにおけるボトルネックをエクスクルージョンすると同時にダイバーシティインクルージョンにフルコミットするという彼のビジョナリーにフォーリン・ラブしたからっす。❤️」

面「何を言ってるのか全くわかりません。簡潔に言うとどういうこと?」

学「簡潔に言うとですね、豊田章男さんと被るんですが・・・〝オポチュニティ”ですかね。はい。」

面「どういうこと?」

学「豊田章男さんがですねぇ。カンパニー制を導入する際に言ったんすよ。カンパニー制はソリューションではない。オポチュニティだ!とね。そゆことっす。」

面「・・・違うと思いますが。」

学「ところで、この後ランチでもどうっすか?ここの近くにいい感じのビストロを発見したんすよ!そこのジビエがスーパーシャスデリで!全くクセがないんすよ!シェフは元リッツカールトンでソムリエやってたっていう異色の経歴で、拘りのビオワインをコンプリートしてるんでマリアージュでイッちゃいますよ!」

面「・・・」

 

 

 面接の事前準備をするのは当然である。

 

しかし、自分を偽ってまでその会社に入る必要はあるのだろうか。

 

本音を言って落とされたら、相性が悪いという事。ただそれだけ。

 

本音を言っても、どうしても採用したいと言われたら、相性が良いという事。ただそれだけ。

 

リクルートスーツで暗い顔をしている学生を見るたびに、本当にそれで良いのかと言いたくなる。一生自分を偽って生き続けるのか。本当にそれで良いのか。

 

小綺麗に纏めて、要領良くこなす。全てが無難で、全てが中途半端。

 

東証1部企業若しくは公務員として、定年まで死んだふりをして勤め上げ、年収1000万円程度を見積もる。

 

本当にそれで良いのか。

 

 

偽りの自分を愛されるより、本当の自分を憎まれる方がいい     -    カート・コバーン